5にん 22

聡・マリ ページ27

聡side

ちょっとね、勝利と喧嘩中。マリは何故か今俺のこと好き好き期だから、ついでにマリも勝利に怒ってる。マリは何もないはずなんだけど。勝利はフツーに俺に怒ってるから話しかけて来ないし。

「ただいま」
「…」
「チッ」

むかつく〜！！暑い中歩いて帰って来たのにガン無視されたし！まぁこっちも無視だけどさ？でもなんか勝利、いつもと違ったな…。最近は無視されるけどなんていうか、なんか違った。

「ただいまぁ！！」
「おかえり…マリ、あのさ…」
「ふんっ！！そーちゃーん！！」
ほら。なんだろ？マリが勝利にふんってして俺に飛びついて来たけど、勝利、マリになんか言おうとした。

ま、無視して上がるけどね〜マリと2人で部屋で遊んでた。多分勝利、ちょっと体調悪い。ずっとトイレいるもん。あ、いーこと思いついちゃった！

「ねぇマリ、あのさ…」
「うんっわかったっ！そーちゃんのためだもんね！」
ほんのちょっとだよ？しょーりに意地悪したくなったの。

「マリ〜！ご飯ー！」
勝利の声が聞こえて、マリに手引かれて一緒に降りたらいつも通り、俺のことは呼ばないけどちゃんと3人分ご飯準備されてるから黙って食べる。これは健人くんの前では絶対できない…いただきます言わずに食べたら怒られるから。

「マリ、食べる前にいただきますしなさい」
「む〜…ぃぁだきます」
マリには注意するけど、俺には言ってこないし。てかやっぱり体調悪そう。勝利、自分の分だけめっちゃ量減らしてるし、顔色悪いし…。

マリに視線送ったら分かってるって顔された。あのね、ちょっとだけ意地悪。勝利の体調悪いの健人くんたちにバレないようにしようって。だってバレたら、健人くんも風磨くんも勝利ばっかりになるし。

「ただいま」
「おかえりっ！ふーまくんっ！！」
「まだ喧嘩してんの？さっさと仲直りしろー」
「うるさーい」
「うるさいってなんだぁ？」

帰ってきてすぐ絡んでくる風磨くんにマリと2人で絡みついて遊んでたら、勝利が風磨くんのご飯準備してる。
「勝利ありがと。お前ら大人しく風呂でも入ってこい」
「えぇ〜！後でぇ」
ダメダメ！今日はマリとは別で入らないと！勝利に言わせないためにねっ

風磨くんが食べるのずっと話しかけながら見てた。何回かうるさいって言われたけど気にしないもーん！
「ただいま」
「おかえりなさい！！」
「勝利、大丈夫？」
「え？なんで？大丈夫だよ」

ちょっとびっくりした。帰って来てすぐ健人くんが言うから。

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