やっちまった ページ23
涼太:side
弟達が敷いてくれた布団に、Aが起きないように慎重に抱っこ紐から降ろす翔太。
俺はその間に昼食のメニューを考える。
今日は、Aの好きな物を詰め込んだ、ワンプレートにしよう。
そうと決まれば、食材の確認だ。
……うん、全部あるけど後で買い物に行こっと。
「……ふぅ。勝った」
「お疲れ、ありがとね。何か飲む？」
「うん。麦茶頂戴」
「はい、どうぞ」
「ありがと」
Aを起こさずに1発で降ろせた事にガッツポーズをしながらダイニングチェアに腰掛けた翔太に、ご希望の麦茶を出す。
その傍らでは、静かに夏休みの宿題をする4人。
「なぁ、いっちゃん。ここってどうやるん？」
「ん？それはね…」
しかも、Aを起こさないように小声での会話。
いつもは煩いくらいなのに、優しいねこの子達は。
頑張って問題を解く4人に倣い、俺達も夏休みの宿題を進める。
あーでもない、こーでもないと、2人で協力して問題を解き進めていく。
宿題を始めて結構な時間が経った時、俺の横でやっていた真都が鉛筆を置いて、伸びをした瞬間___。
「おわったぁあああああ！」
と、腹の底から叫んだような大声で告げた。
全員がその声の大きさに驚き、真都に注目する。
それと同時に、少し離れところから聞こえてくる声。
多分この時、俺達全員の考えてる事、同じだったと思う。
「やってしまった」って。
「ふぇぇえええ！！！」
「よしよし、ビックリしたな。大丈夫だから」
「あ…ぼく、ごめんなさ…」
「真都、大丈夫だよ。わざとじゃないもんね。ちゃんとごめんなさい言えて、偉いよ」
「真都！ぎゅうしたろ！」
「…ふぇ、康二くっ…」
わざとではないけど、自分の声で起こしちゃったって責任感じちゃった真都。
康二にしがみついて、泣いてる笑。
そんな真都を3人が慰めてる。
和室の方を見ると、翔太にあやされて泣き止んだAが抱っこされながら此方へ来るところだった。
「あぅ」
「おはよ、A。良く寝たね」
「寝汗と寝癖がすげぇ笑」
「うぇぇえ…Aごめんねぇ」
「まちゃあ！」
「大丈夫だよ真都。これ気にしてない笑」
グズって起きた癖に、もう機嫌が良いA笑。
まぁ、ずっと泣いてるよりかは良いか。
寝て朝の事は、忘れたかな？
「あ、もう11時か。買い物に行かなきゃ」
「買い物！？おれ行きたい！」
「ぼくも！」
という事で、俺と蓮、真都が買い物組に決定。
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字の人(プロフ) - まり姉さん» ご指摘ありがとうございます！訂正致しました！ (12月27日 23時) (
レス) id: 0e5c101207 (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ぎゅーのところで最初のあだ名表記が(渾名)ってなってます (12月26日 14時) (レス) @page32 id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
字の人(プロフ) - 糸山露子さん» とても嬉しいお言葉、ありがとうございます☺️兄組の恋愛事情とは、兄組が恋人を作って…という感じでしょうか？ (8月7日 12時) (レス) id: 4cf28724e5 (このIDを非表示/違反報告)
字の人(プロフ) - 友里花さん» コメントありがとうございます☺️今のところ、1歳の1年間で完結させようかな…と考えております。 (8月7日 12時) (レス) id: 4cf28724e5 (このIDを非表示/違反報告)
糸山露子(プロフ) - なんかこの兄弟可愛いやんしっかりお世話もしてるしでも兄組の恋愛事情も知りたいかな (8月2日 19時) (レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：字の人 | 作成日時：2023年7月27日 23時
