41 ページ41
フィナーレは、モデル全員が並んでウォーキング。
みんながカメラを向ける瞬間。
最近はスマホでショートムービーを撮り、その場でSNSに投稿することが増えてるらしい。
そこらじゅうが撮影会みたいになってる中、ラウールはオレンジロングヘアを探す。
「Aさん！」
「ラウールくん？！」
同時に2人の声が響いた。
ーーーーー
「やだもーAさん元気だった〜？」
相変わらずニコニコ笑顔の愛されキャラ。
「ラウールくんも元気そう」
久々の再会に会話もはずむ。
「ていうかAさん何でここに居るの？」
「ラウールくんがコレクション出るって聞いたから、見に来ちゃった」
「えー？そうだったんだ。うれしい〜」
ほんと、あの頃から変わらないキャラだけど…
「なんか前より大きくなってない？」
もともとデカかったけど、さらにデカい感じが…。
「あ〜うん。なんかさ、いまだにちょっとずつ伸びてるんだよ」
まだ成長してるのか！
「でもすごいよね。パリコレも歩いて、ロンドンまで…。モデル業頑張ってるんだ」
なんかジーンとくる。
「おかげさまでモデルとして色々な仕事させてもらってるよ。でも僕だけじゃなくて、SnowMan変わらずみんな頑張ってる」
「そっか…」
そうだよね、SnowManって昔からそういうグループだ。仲も良くて最高の9人なんだ。
「でも今いちばん頑張ってるの、康二くんじゃないかな」
「……ッ！」
ラウールの口から康二の名が出て、心臓がとび跳ねた。
ーーーーー
「で、どうなのよ。あれ以来康二くんと連絡取ってないの？」
「うん…」
なんか、ラウールがAの恋愛相談窓口みたくなってる。
「でも、嫌いになった訳じゃないでしょ？」
「うん……」
「まぁ、その髪見たら向井担です！って言ってるようなもんだけど」
鮮やかなオレンジですからね。
時刻は13時を過ぎた頃__
「ちょっとごめんね」
Aがスマホで何やらチェック。ラウールも画面を覗き見る。
ーーーーー
『すの日常』
こーじ UP
ーーーーー
へいへい！^ ^
(途中略)
明日もあるし早めに寝るんやでー^ ^
ほなまた連絡するー！
ーーーーー
「なんだよAさん、いまだにストーカーみたいな事して。康二くんの事めっちゃ好きじゃん」
「うん、大好き…」
＊日本とロンドンの時差８時間
日本時間21時頃にUPされる康二の投稿をロンドン時間13時頃にチェックしているという訳です
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミズ | 作成日時：2024年3月24日 19時
