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@…11 ページ13

亮平side


結局トドメを刺したにもかかわらず付きまとう例の男。
警察に行っても対応してくれない。
メールと電話の件も警察に言ったら捜査を開始してくれた。

Aはほっとしたような顔をして
ありがとうと言った。




『亮平、、その、お願いがあって……』




ずっとこの家に住まわせて欲しいとの事だった。
とうとう最終地点。
数十年の想いを叶える頃合。




亮平「いいよ。これからずっと僕の家に帰ろ?」



『ほんとに、??いいの、?』



亮平「不安でしょ??
手紙とか来るの怖いと思うし。」




また今度言うと言ってた告白は、今日にでもしようか。
嬉しいって言ってくれたから、少しでも可能性はあるのだろう。
ただ、俺は臆病だから、着実に付き合えるまで言いたくはなかった。
でも俺にしては珍しく本能で言葉が出てしまった。
これは失態……否、吉と出た。




亮平「僕、Aのこと好きだよ。」



『………私も好き』





じゃあもう手紙もメールも電話も要らないね。


ストーカーやろうに全部を押し付けてしまおう。

全部これは俺が仕組んだことだから。
警察沙汰になって捕まったり大事にされたら
それこそ水の泡。
やっすい携帯を買ってAの電話番号とメールアドレスのみを登録する。

手紙もメールも電話も全て俺。


自分でも歪んでると思う。盲目なことは自覚している。
ただ、待って待って待ち続けてようやく手に入れたこの機会を
逃すことなくなんとしてでも成功に導きたい。
せっかくつかんだAの手を意地でも離してやるもんか。




.



.




数時間後、Aが俺の横ですやすやと眠っている。
目の下にクマができるほど寝不足だったのだろう。
Aからすれば助けてくれた幼なじみ。

…もしかしたら命の恩人まで発展してるのかもしれない。

それで、素敵な彼氏と思われてるのかな。
これは自意識過剰過ぎるかもしれない。


古い携帯を開いてメールアプリを開く。
これで最後。
新規作成からAのメールアドレスを入力して本文を打つ



"蜷帙r縺壹▲縺ィ隕九※繧九h"




亮平「送信……と」




仕事も人間関係も断ち切って全部俺主体で動いてくれている。

正直新しく転職なんてしなくてもいいのに……

なんて、そんなことをA本人に言えるのは、
まだ先の話なのかもしれない……



fin

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作者名:蒼空 | 作成日時:2024年3月10日 17時

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